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特許・研究開発

PATENTS & RD

調査の現場から生まれた特許技術

AGSは、調査で直面した課題を自社の技術開発で解決してきました。その成果のうち、現在有効な特許6件を4つの技術テーマに分けてご紹介します。

6件保有特許(有効)
4分野技術テーマ
2009–2021出願年

市販の機材だけでは、解決できない課題がありました

水中や海底の調査は、波・潮流・水深など現場の条件が毎回異なります。AGSは次のような課題を、機材と解析方法の改良で解決してきました。

探査データの精度

海底下を音で調べる際、音源やケーブルの位置がずれると、データの精度が落ちます。

水中撮影の安定性

水中で撮影機器の位置が定まらないと、同じ箇所を正確に記録できません。

底質把握の手間

水底の土質は採泥で確かめるのが一般的で、広い範囲を面で把握するのは容易ではありません。

機材の運搬負担

採泥用の船は重く、運搬や現場での取り扱いに手間がかかります。

4つの技術テーマと特許

特許の内容を、解決する課題と活用される調査に分けてご紹介します。

01
海底地質探査

海底下の地層を、より正確に描き出す音波探査技術

音波探査(船から音を出し、地層からの跳ね返りで海底下の構造を調べる方法)では、音源や受振ケーブルの位置が精度を左右します。

技術のポイント

  • 震源(音を出す装置)を、船の側面の前後中央に取り付ける構造です。解析時の計算を簡素にし、探査精度を高めます。
  • ストリーマケーブル(音を受け取るセンサーを並べ、船で引くケーブル)を、目標の深さに保つ部材を2種類開発しました。

活用される調査

洋上風力発電の海底地盤調査海底ケーブルのルート調査
特許番号発明の名称
特許第7014386号震源ユニット及び海底地質探査システム
特許第6966825号深度保持部材、深度保持ユニット、及び海底地質探査システム
特許第6966824号深度保持部材、深度保持ユニット、及び海底地質探査システム

関連ページ:洋上風力・海洋再エネ開発

震源ユニットとストリーマケーブルの配置

02
水中撮像

水中で撮影機器を安定させ、位置を細かく調整する技術

水中の構造物を撮影するとき、機器が揺れたり位置が定まらなかったりすると、正確な記録が残せません。

技術のポイント

  • 水平方向のレールと昇降の仕組みを組み合わせ、撮影機器を支えたまま位置を調整します。
  • 水平・上下の両方向に動かせるため、撮影したい箇所に機器を正確に合わせられます。

活用される調査

水中構造物の点検・記録
特許番号発明の名称
特許第6807591号水中撮像支援ユニット及び水中撮像システム

関連ページ:インフラ老朽化・維持管理

水中撮像支援ユニットの構造

03
底質推定

ソナーの水深データから、水底の土質を推定する方法

底質(水底の砂・泥・岩などの種類)は採泥で確かめるのが一般的で、広い範囲を把握するには地点数を増やす必要があります。

技術のポイント

  • ソナー(音波で水中を探る装置)で得た水深データを格子状に区切り、隣り合う区画の高低差から水底の傾きを求めます。
  • 傾きと底質の対応関係をまとめた表を使い、区画ごとに底質を推定します。

活用される調査

港湾・沿岸の海底環境調査漁場環境の把握(水産調査)
特許番号発明の名称
特許第5939677号水底の底質の推定方法

水深データから作成した底質分布の例

04
採泥

軽く運べて扱いやすい、採泥用ボート

採泥(水底の土砂を採取すること)に使う船は重く、運搬や現場での取り扱いに手間がかかります。

技術のポイント

  • ゴムボート(インフレータブルボート)の上に作業デッキを設け、ピストンコアラー(筒を打ち込み、地層を柱状に採取する装置)を載せました。
  • 櫓(やぐら)とウインチでコアラーを吊り下げる構造で、通常の船体より大幅に軽くなります。

活用される調査

湖沼・ダム湖・河川の堆積物調査
特許番号発明の名称
特許第5300611号採泥用ボート及び採泥装置(共有)

関連ページ:ダム調査 / 小型ピストンコアラー

採泥用ボートでの作業の様子

どの調査で特許技術が活きるか

課題別・調査別のページから、関連する特許技術をたどれます。

課題・調査関連する特許技術
洋上風力・海洋再エネ開発海底地質探査(第7014386号ほか2件)
海底インフラ構築海底地質探査(第7014386号ほか2件)
インフラ老朽化・維持管理水中撮像(第6807591号)
海洋環境保全・水産調査底質推定(第5939677号)
河川調査・ダム調査採泥用ボート(第5300611号)

保有特許一覧

2026年10月時点で権利が有効な特許です。詳細は特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)でご確認いただけます。

保有特許一覧を表示(6件)
特許番号発明の名称出願日登録日
特許第7014386号震源ユニット及び海底地質探査システム2021年10月21日—
特許第6966825号深度保持部材、深度保持ユニット、及び海底地質探査システム2021年9月3日—
特許第6966824号深度保持部材、深度保持ユニット、及び海底地質探査システム2021年9月3日—
特許第6807591号水中撮像支援ユニット及び水中撮像システム2020年8月25日—
特許第5939677号水底の底質の推定方法2012年4月25日2016年5月11日
特許第5300611号採泥用ボート及び採泥装置(共有)2009年6月15日2013年6月18日
(共有)は、AGSと他の権利者が共同で保有する特許です。
出典:特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)。

技術開発を、調査品質の土台に

6件すべての発明者に、代表取締役の池田 克彦が名を連ねています。経営理念「絶え間ない技術革新」と「創意工夫」を、現場で使える技術として形にしてきました。

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