システム機材
地層探査機バイブロコアリング装置

AGSの海底下探査技術
弊社では、浅海用音波探査システム、バイブロコアラ、海底着座型小型CPT装置の
導入により、効率的かつ低コストな海底下探査技術を提供します。
活用例
・浅海用音波探査システムで、調査区域全体の地層構造を面的に把握(地層断面図で確認)
↓音波探査の結果も踏まえて↓
・CPT装置で、局所的に地盤の強度や土質判別、液状化判定等を行う(数値データで確認)
・バイブロコアラで土質判別、物理試験等を行う(採取試料で確認)
システム概要
弊社では、SEAS社のバイブロコアラ(VC-700)を2台導入しました。現在リリースに向け準備を進めています。
・VC-700は水深400mの海底下最大6mまでの試料採取が可能です。
・浮体式洋上風力発電設置前の調査から港湾工事での調査まで幅広く活用できます。
・弊社は、試料の採取から、採取試料の土質試験まで対応します。
※土質試験は協力会社にて実施
特徴
・未固結および半固結の海底堆積物を連続的に採取(最大6m)。
・振動コアラーヘッド、コアバレル、コアライナー、コアキャッチャー、ピストン、サポートタワーで構成。
・コアバレルに直接接触する堆積物は、コアリング中、振動により液状化。これにより摩擦が大幅に減少するため、コアバレルは堆積物層に容易に貫入。
・従来のコアリングデバイス(ボックスコア、グラビティコア、ピストンコアなど)と比較し、高いコアサンプル回収率。
・投入、回収には引抜力3t以上のクレーン又はAフレーム(5t以上推奨)を搭載した船舶が必要です。
・また、 LARS(Launch And Recovery System)を使用することによりクレーンによらずバイブロコアラを投入することも可能です。
・使用船舶は2基2軸の推進機とバウスラスタを搭載、もしくは定点保持機能を有し作業デッキの広さは6m×4m以上ある事を推奨します。
・現在、コアラーの着座場所、傾斜状況、貫入深度をリアルタイムに監視、記録できるモニタリング装置の開発中。
概念図と外観

使用部材

LARS
バイブロコアラを船上から投入、揚収するための装置です。
クレーン等での吊上げ・吊下げが不要となり作業の安全・効率化が図れると共に、船舶選定の自由度が向上します。

監視システム
バイブロコアラの着座場所、傾斜状況、貫入深度を船上でリアルタイムに監視、記録するシステムです。
ハイブロコアラの状態を監視しながら、貫入状況を把握することが可能です。
実証試験
2025年4月29日に金田湾沖合(神奈川県横須賀市長沢地先)で実証試験を行いました。
この実証試験で使用したバイブロコアラは全長2.7mです。
採取したコア長は1本目75㎝、2本目91㎝でした。

採取例
